「6年生の最終目標は、どんぐり問題を1度通して読んで理解して解くこと。」これを、遠い目的と常に頭においておくこと。
言葉はどんどん通りすぎていくものなので、「一度しか読めないから」という覚悟を育てることが大事です。
「何度も読みなさい」は厳禁です。
何度も聞けると思うから何度でも聞いて、そのときはわかったような気がして、すぐ忘れてまた同じことを聞いて、そのくりかえしになります。
きちんとどんぐり理論で育って学んだ子は、15歳~18歳の時期以降に試験に勝ちにいけます。その時にはパターン学習も試験対策もやっても構いませんので、例えば日本語能力試験受験は、この時期以降をお勧めします。
学年別留意点
http://plaza.rakuten.co.jp/donguriclub/diary/201406260003/
●年長:
・絵本の読み聞かせをしているような雰囲気で、一行ずつをゆっくり味わい、一行ずつを楽しくお絵かきする。
●小1:
・言葉からの視覚イメージ再現を楽しむ。
・答えはオマケ。
・お絵描きに夢中で進まない、が理想的。
・上手下手に関係なくオリジナルが大事。
・豊かな表現力の源となる感味力養成が大事。
・読んであげる方がいい。
・自分で読めるから読ませるのはストレスになる場合が多い。
・数が確定していないものでも意識できるようにする。
・見えないものを見る力(描く力)が決め手!
●小2:
・計算式は書かなくてもいい。
・計算を気にしないように「書かないほうがいい」場合も多い。
・こう考えれば解ける、という筋道、自力で工夫して探し出せるようにする。
・答えまでの「理論展開」を目でできるように絵図を描く。
・構図による理解が大事。
・視考力を使った思考力養成であること を忘れないようにする。
●小3:
・視覚イメージの再現に加えて視覚イメージの操作(思考)力を視考力を活用して思考力養成をする。
・絵図を描いても絵図を使わずに、計算式だけで答えを出そうとする場合には要注意。
・不要な言葉は書き込まない。
●小4:
・「絵図・筆算・計算式・答え」の4点をセットとして書けるようにする。
・絵図から導いた計算式(算数語)を意識すること。
・途中式(推論の軌跡)を丁寧に書く。
・問題文にない数字は必ず計算式で出す(算数語で書いておく)。
●小5:
・「絵図・筆算・計算式・答え」を書く場所を分けて見やすく整理しながら書く。
・視考力のブラッシュアップ。
・簡潔な絵図でいいが、線分図は避ける。
●小6:
・過不足無く、全体を見通しやすいように、一目で理論展開が理解できるように絵図を工夫して描く。
・誰が見ても分かるように描く。
・プレゼンテーション・表現力をも含めた視考力を活用した思考力養成の仕上げ。